山川は減額制限を大幅に超えたダウン提示を見て、改めて自分のやった事の重大性を感じたはずだ。「自分はもう、必要とされていない」と考えても おかしくない。こんな情報も聞かれた。

「今季、17試合にしか出場していない山川は『故障者特例措置』が適用されてのFA権取得でした。渡辺GMが条件提示した際に、山川が残留を即答しなかった時点で球団は『残る意思がない』と思っていました。残る意思があると分かれば、2回目の会談も設定されますから」(スポーツ紙記者)

 日本シリーズ終了翌日にあたる11月6日のFA申請受け付けが始まってすぐ、渡辺GMが改めて山川に減額を提示し、単年契約を打診したことを明かし「あとは連絡が来るのを待つだけ」と、突き放すかのような態度をとったのも、その表れではないか。

 つまり「出ていくなら、どうぞ」という状態だったということらしい。