ストライクゾーン9分割におけるヤクルト村上の打率を記す。
内角高め・286
内角真ん中・385
内角低め・333
真ん中高め・357
ド真ん中・370
真ん中低め・538
外角高め・250
外角真ん中・434
外角低め・313
(データは共同通信デジタル)
データ上、昨季一番苦手としたのは外角高めで打率・250。さらに内角高め・286、外角低め・313と続く。
4度に1度は安打にする・250を「苦手」と表記するのは語弊があるかもしれないが、村上の中で一番数字が出ていない昨季0本塁打のゾーンであることは事実だ。
「抑えるための基本線は、アウトローにいかに正確に投げ込めるかだろうね。村上だけでなく、誰しもが基本的に得意としていないゾーンだから。
ただ、村上の場合、アウトローでも打率・313の数字を残している。
さすがというほかない」と岡氏は語り、こう続けた。
次善の策。「アウトローとインハイ。対角線への投げ分けだね。
投球に対して踏み込ませない、踏み込みを甘くさせるために。アウトロー一辺倒では間違いなく打たれる。投げミスの確率を減らし、ミスショットを誘うためには、この対角をうまく使うかにかかってくると思う」と説明した。 ただ、岡氏は村上クラスになると、配球の偏りは命取りになると指摘し、期間を区切った大胆な“球の配置”が重要になってくるとも位置づけた。