http://baseballstats2011.jp/archives/59911364.html
結局、何のための議論なのだ

>しかし「これくらいいいんじゃないか」という「空気」が漂っていたのは間違いがない。だから斎藤佑樹が出た球場のプロモーションビデオで「本塁とバックネットの距離がこれまでよりも近いので、より迫力あるプレーが楽しめます」的な発信がされたのだ。

球場がほぼ完成する段階まで、この問題を放置したことは日本ハム、そしてNPB機構、さらには実行委員会やオーナー会議で何度も新球場の問題を議題に取り上げてきた12球団の瑕疵ではある。

しかし実害がないのは明らかだし、この問題で日ハムの新たな展開に水を差すのは、プロ野球界全体にとってマイナスなのは明白だから「形式上のペナルティ」で済ませるのが落としどころではあっただろう。
さらに言えば、規約の改定も行うべきだ。室井昌也さんによれば韓国でもこうした事例があり、規約に付則をつけたという。

一部メディアによれば、球団社長の辞任と改修工事を迫る球団があるという。端的に言えば「日本ハムファイターズを困らせたい」という人たちがいて、制度上の瑕疵を衝いて騒ぎにしているわけだ。

プロ野球が「運命共同体」と言う意識がなくて、いまだに「商売仇」としか思わない頭の固い経営者がいるということに愕然とする。

「規則を守ること」「形式を保つこと」に無上の喜びを感じる馬鹿な人たちも少なくないのだろうが、誰も喜ばない「改修工事」など愚の骨頂である。野球界の低レベルを露呈することなく、上手い決着をつけることを期待するばかりだ。

そのうえで「公認野球規則」の問題点を洗いなおすべきだろう。この間も「二段モーション」の誤訳、変訳が見つかり、改定された。これによって戸田懐生など変則モーションの投手の活躍の場が広がったが、探せば他にもあるはずだ。