https://news.yahoo.co.jp/byline/suzukiyuji/20210725-00249781
開会式だけじゃない! 五輪中継の半端ない破壊力

>例えば開会式前日のサッカー男子「日本×南アフリカ」は、世帯視聴率20.9%・個人12.4%の大記録となった。
また柔道男子60キロ級で高藤直寿選手が日本の金メダル第1号をとった瞬間は、世帯視聴率24.0%・個人15.3%と高い瞬間視聴率となった(以上はスイッチ・メディア・ラボのデータ)。

まず五輪中継が始まる直前のP帯(夜7〜11時)の世帯視聴率を確認しておこう。7月5日から20日までの平均値は、以下の序列となる。
1位:9.6%の日本テレビ

2位:7.1%のテレビ朝日

3位:6.38%のTBS

4位:6.36%のフジテレビ

5位:6.23%のNHK

6位:4.1%のテレビ東京

21日はTBSがサッカー女子「日本×カナダ」を担当し、P帯平均が10.2%と首位に躍り出た。22日はNHKがサッカー男子「日本×南アフリカ」を中継し、15.5%で2位にダブルスコアの差をつけた。
23日はNHKが開会式を受け持ったため、39.4%と滅多にあり得ない数字となった(開会式自体は42.5%)。
その影響で普段は断トツ首位の日テレは、この日の実績を半減させてしまった。他にテレ朝とTBSも半減、他の局も大きく数字を落とした。
翌24日に競技は本格的に始まった。
この日のP帯には、NHK総合が柔道の女子48キロ級と男子60キロ級、Eテレがサッカー女子「日本×イタリア」やバスケットボール3×3、テレ朝が競泳予選、フジがソフトボール「日本×イタリア」などを中継した。
この結果、NHK総合のP帯はふだんより4ポイント以上も上昇して10.5%。
ふだん1%に届かないEテレも4.4%だったために、NHKは全体として約15%を占めた。倍増以上の快進撃だ。
他にも中継があったテレ朝が3ポイント以上の増加と健闘した。
これら五輪中継の影響で、NHKと民放の総視聴率はそれまでより格段に高くなっている。開会式の日の17%増は例外としても、22日は5%増、24日も4%増だ。
明らかに五輪は、テレビに非日常の賑わいをもたらせている。