週刊ベースボールONLINE 岡田彰布のそらそうよ

 もう18年になる。阪神がキャンプ地を沖縄に移したのは2003年。星野(星野仙一)さんの監督2年目からだった。それまでは高知・安芸が
タイガースタウンやった。オレは現役時代、アメリカ・アリゾナキャンプを経験しているけど、ほとんどが安芸でのキャンプ。
それだけに2月の沖縄にはビックリした。とにかく暖かい。キャンプ地としては最適の環境やった。いきなり体を動かせる。
当然、スケジュールは早まる。すぐに実戦に突入できた。その03年シーズンはリーグ優勝よ。縁起のいいキャンプ地となり、以来、
沖縄・宜野座がタイガースタウンのメーンになり、今も続いている。

 しかし、今年は……と心配していた。新型コロナ禍によって、キャンプは実施できるのか? その結果を見つめていたが、このほど予定どおり、
2月1日スタートが決定した。もちろん、いろいろな制約がつく。徹底した感染予防対策を続け、球団関係者だけでなく、OB、評論家、報道陣もその中に入る。
オレは予定どおり、第2クールから沖縄に入る。デイリースポーツの評論の仕事だけど、PCR検査を受けて万全の状態で行くことにしている。

 キャンプは個々人が“限界”に挑む厳しい期間になるが、今年はその前に、同じ“げんかい”でも“厳戒”キャンプになるということなんやろね。もちろん、
こちらも協力するし、最善の予防策を取る。例年、沖縄ではブルペン、メーン球場をチェックし、こまめに動き、それが終わると、夜の宴。
親しいトラ番と沖縄ナイトを楽しんだものだが・・・

この続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。