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吉と出るか凶と出るか MLBが“大ナタ”、マイナーリーグ統括団体との関係解消

>そんな逆境下、MLBは選手人件費を大幅に削減するために、120年の歴史を持つマイナーリーグを統括する中央統括団体(全米プロ野球協会、NAPBL)との関係を解消するという、劇的なリストラ策に踏み切った。

 米国のプロ野球は大まかにいって、トップリーグであるMLBに所属する30球団と、そのファーム組織であるマイナー球団によって構成されている。マイナー球団は最下層のルーキーリーグなどに例外はある物の、それぞれが独立した営利事業体だ。日本の2軍に相当するAAAクラスの球団ともなると、観客動員50万人、売上15億円が平均的な姿で大きな興行体である。また、マイナー全体では年間4000万人以上の観客を集め、野球文化を草の根レベルで支える存在でもある。

 その根幹を為してきたのが、MLB機構とNAPBLとの間の契約(プロフェッショナル・ベースボール・アグリーメント、PBA)だ。傘下契約を結ぶ球団数(160)、そのテリトリー権、費用の区分(例えば指導者、スタッフ、選手、用具などの費用をMLB球団が負担する)などが定められていた。