DeNAから梶谷、井納獲り 巨人・原監督は本当に“名将”といえるのか

「補強というよりライバルの戦力を削ぐ、お得意の手法をまたやりましたね」

DeNAの梶谷隆幸外野手(32)と井納翔一投手(34)のFAでの獲得を受け、ベテラン記者はそう呆れる。

「2人には悪いが、FAで大騒ぎして獲る選手かと。丸佳浩や、かつての小笠原道大のような大黒柱に
なる選手じゃない。特に梶谷は怪我が多過ぎる。DeNAも強く慰留しなかった選手に“4年8億円”契約
……陽岱鋼みたいにならなきゃいいけど。井納の加入は先発の補強という意味はあるが、菅野智之の
代わりを期待するのは酷です」(同前)

このFAを主導したのは原“全権”監督。今季、首位を独走時に球団首脳から「今後は育成に舵を切る」
という声が出ていたが……、

「監督は山田哲人と大野雄大を狙っていた。だが、うまくいかず、来季セ・リーグで一番のライバル
となりそうなDeNAから2人を引き抜いたんです。FAで獲ったら使わざるを得ないので、若手が狙える
椅子が減る。巨人はドラフトで育成選手を12人も獲ったのに、やることが矛盾してます」(球界関係者)

日本シリーズでの“2年連続4連敗”も無かったかのように話が進んでいる。

今の巨人は「否定的な論調の記事は書けない」
「あんな無様な負け方をしたら、報道陣はオーナーに『来季も原監督に任せるのか?』と確認に行く
べきなのに、それがないのは情けない。今の巨人の報道統制はキツく、否定的な論調の記事は書けな
いんです」と言う元巨人番記者が続ける。

「1996年の日本シリーズでオリックスに1勝4敗で敗退した時、武上四郎コーチが『誰かが辞めなきゃ
(長嶋)監督を守れないだろ』と言って辞めたのを見ました。今そんな話になりませんよね。イエス
マンばかりのコーチが『責任を取って辞める』なんて言ったら、原監督から、嫌味か、と睨まれてし
まいますから(笑)」