かなり前の話になるが、ひふみんこと加藤一二三九段が通算1000敗を喫したとき、「誇りに思う」というようなコメントを残した。論拠はおおむね以下の通り

プロ棋士の対局は、棋戦によって多少システムが異なるが、まず予選を行って挑戦者決定リーグ入りする棋士を決める。
リーグ入りすると、すでに残留していた棋士を混ぜ総当たりの挑戦者決定戦を行う。
優勝した棋士が挑戦者になり、タイトル保持者との間で七番勝負または五番勝負を行う。

予選はトーナメントなのでどこで負けても1敗だが、リーグ入りすれば王将戦のように7人のリーグ戦なら最大6敗できる。
また挑戦者になれば最大4敗できる。「出ると負け」の棋士では負け星は稼げない。


したがって「60戦以上先発で15勝のみ」は名誉ある記録なのである。(違うか)