簡単にはなおせない?球場名変わってもナゴドが残るわけ
https://www.asahi.com/articles/ASP1M75LVP1MOIPE019.html

変わっても、変えません――。
プロ野球・中日ドラゴンズの本拠、ナゴヤドーム(名古屋市東区)の名前が、医薬品製造などを手がける興和(本社・同市中区)との命名権契約(2025年12月末まで)で元日から「バンテリンドーム ナゴヤ」に変わった。
しかし、近くの駅や商業施設は今も「ナゴヤドーム」を使っている。そのわけは?


名古屋市営地下鉄と、ゆとりーとラインのドーム最寄り駅は、従来通り「ナゴヤドーム前矢田(やだ)」だ。

 地下鉄を運営する市交通局は「全国の交通系ICカードを引き続き使えるようにするには、駅名変更の2年前から手続きが必要。表示変更に費用もかかり、駅名は変えません」。
ただ、ゆとりーとラインを運営する名古屋ガイドウェイバス(本社・同市守山区)は「ドームの利用客が迷わないよう、駅構内にある案内図などはできる限り『バンテリンドーム』に変える方向」という。

 ナゴヤドームに隣接する「イオンモールナゴヤドーム前」も名前を変えていない。
06年の開業以来、ドームの利用客や周辺住民に親しまれ、「ナゴヤドーム前として認知して頂いている」(イオンモール広報部)。

「ナゴヤドーム南」など、周辺にある市道交差点名の標識も、当面は現状維持という。
市道路維持課は「バンテリンドームの名前が長い間使われ、地元から変更の要望が出るなどすれば、対応したい」とする。