野球評論家の江本孟紀氏も、球界の体質を踏まえて、こう指摘する。

「巨人の独走を許した責任の一端が、セ・リーグ5球団の監督にあるのは間違いない。3割打者が
一人もいない、投手陣も盤石とは言えない巨人が、あれだけ勝てたのは、単に戦力だけの問題じゃな
いからね」

だが、巨人には他球団にはない強みがあると言う。

「とはいえ、ことプロ野球では、現場主導でチーム作りができている原(辰徳)監督や楽天・石井
一久GMのような存在はむしろ稀。特にセ・リーグは古い体質のチームがまだ多く、監督人事も
オーナーの意向のようなしがらみが優先されてしまう傾向が強い。要は監督としての実績や能力以上
に、政治力がモノを言う世界でもあるんだよね」(前同)

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