プロ野球・注目の「来季の監督人事」巨人の最大の強みとは?

「結論から言えば、来年も顔ぶれはほとんど変わりません。コロナ問題もあり、各球団はどこも、
首脳陣を入れ替えるほどの時間も余裕も金もないのが実情です。すでに発表されたDeNAのラミレ
ス監督から三浦大輔2軍監督への禅譲以外は、1軍監督はそのままでしょうね」
(スポーツ紙ベテラン記者)

では、DeNAでは、なぜ監督交代劇が起きたのか。ラミレス監督はこの3年間で、日本シリーズ
進出を含む2度のAクラスにチームを導いているのだが……。

「あまりに采配が独特で、周りがついていけませんでした。IT企業が親会社で、外国人監督と聞け
ば、さぞやデータ重視派と思われがちですが、意外にもラミちゃんはバリバリの“勘ピュータ”派で
、突拍子もない采配が多かったんです」(スポーツ紙DeNA担当記者)

昨年序盤の時点で、すでに更迭論が出ていたという。

「それが今回の交代につながっているのは確かです。ただ“ハマの番長”の出番はもう少し機が熟し
てから、というのが球団側の当初の思惑でした。実は、次期監督は古巣復帰で話題性も十分な谷繁
(元信)が既定路線だったといわれています。ただ、あの不祥事がありましたからね」(前同)

この“不祥事”とは、先頃発覚した名門・東海大野球部の「大麻汚染」のこと。谷繁氏の息子が当事
者の一人という報道もあり、監督案は白紙に戻ったという。

「DeNAオーナーの南場智子氏は、自身がいたく気に入っている理論派の仁志(敏久)を推してい
たんですが、球団としては人気面からも生え抜きにやってほしかった。それで、仁志を2軍監督にす
ることで事態を丸く収めた印象です。ただ、番長は人気こそ絶大ですが、現役当時から、そこまで
人望はないタイプ。求心力という部分では、やや不安も残ります」(同)