https://news.yahoo.co.jp/articles/41519bd9b1c7d65acf1ff21de0287c826fbb07af
野球の競技人口減「ボーイズリーグ」の危機感

>一方で中学軟式野球の競技人口は激減している。2010年に日本中学校体育連盟(中体連)に所属する男子野球部員は29.1万人だったが、2019年には16.4万人と約4割も減少した。

 そんな中で、ボーイズ、リトルシニア、ヤング、ポニーの競技人口は合わせてほぼ5万人で推移してきた。増えてはいないが、減少もしていなかった。

 中学硬式野球は軟式野球の競技人口が減少する中で、相対的な存在感を増してきた。結果的には、中学レベルの野球競技人口減少を食い止める役割を果たしてきた。

しかしながら、ここへきてボーイズリーグもじりじりと競技人口が減少しはじめた。とりわけ小学生の減少が激しい。全国で小学生チームの廃止、休止が相次ぎ、大会が成り立たなくなっている支部が出てきている。

 小学生の競技人口の減少は、そのまま中学につながっていく。もちろん中学から硬式野球を始める子どもも多いが、ボーイズリーグも安泰とは言えなくなってきた。

 7年前の2013年と比較して、2019年は中学生は4.8%の減少だが、小学生は31%も減少している。中には支部が維持できなくなっている地域もある。

>中谷会長は「野球」そのものの存在意義にも危惧を抱いている。

 「少子高齢化で野球の競技人口は減っていますが、それだけではなく野球の“価値”も下がっています。ある甲子園強豪高校の経営者は“これからは勉強や芸術などいろいろな価値を高めて学校全体のステイタスを高めないと”と言いました。“甲子園に行けば生徒が集まる”という簡単な時代ではなくなっているのでしょう。だから私学の有名校でも野球に力を入れなくなる可能性がある。