http://baseballstats2011.jp/archives/57338498.html
これ、面白いの?

昨日、一昨日と甲子園のアルプススタンドで観戦していた。すぐ上にサロンのような席があった。

こういう感じでおっさんたちが試合を見ているのだ。

個室のサロン席になっていて、お酒や食事も持ってきてくれる。ゆったり座って観戦できるのだろう。

個室の外にはバルコニーがあって、外に出れば試合を見ることができるが、そろそろ寒くなってきたからか外に出る人はいない。で、試合は、大型モニターで見ているのだ。

もちろん、外の歓声は聞こえてくるが、試合そのものはモニターで見ているのだ。
要するに自分の家のリビングや、新地のクラブで野球を見ているのと同じなのだ。

この席、ずいぶん高いはずだが、こんなところで試合を見て何が面白いのかと思う。

私はたまにバックネット裏の記者席で試合を見ることもある。これ、全然面白くないのだ。野球をやっている空気を共有している感じがないし、観客席の反応もわからない。
オープンエアの記者席もあるが、新聞記者はこんなところにこもっているから、野球の楽しさがわからないのだと思う。

この席で観戦する人はステイタスを感じているのかもしれないが、なんじゃこれはという印象だ。

昔の大阪球場のボックス席も、サービスをする女性スタッフがいて、頼めば飲み物や食べ物を持ってきてくれたが、席そのものはネット裏のオープンエアの席だった。

今のスポーツビジネスは「競技そのもの」ではなく、「競技周辺のもろもろ」をビジネスに変えようとしている。こうしたプレミアムシートもその一つだろうが、こういう方向のマーケティングはあまり発展性がないのではないか。