■ヤクルト:70点

 1位指名を二度外したが、それでも木沢尚文(慶応大)、山野太一(東北福祉大)という実力のある大学生投手二人を上位で指名できたのは大きな救いだ。
木沢はチームに不足しているパワーピッチャーで、貯金を作れるようになるかは未知数だが、早い段階からある程度勝ち星も期待できるだけの完成度もある。
山野も不足している左の先発候補として補強ポイントにマッチしているだろう。
ただ木沢、山野ともに故障でほとんど投げられなかったシーズンがあるのは不安要素。伝統的に故障者の多いヤクルトという球団だけに、起用法には注意が必要だろう。

 野手も補強ポイントは少なくないが、そんな中で元山飛優(東北福祉大)、並木秀尊(独協大)の二人も面白い指名だった。
元山はショートのレギュラー争いに加わる可能性があり、並木の足も大きな戦力となる。
抽選を二度外した割には、全体的にはまずまずの指名ができたと言えるドラフトだった。