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プロ野球選手の育成目指す「学院」、大分に来春誕生 ホークスOB指導

プロ野球選手育成を目指すクラブチーム「大分プロ育成野球専門学院」が来年4月、大分県内に誕生する。16歳以上を対象に元プロ野球選手が原則2〜3年間、技術とメンタル面を強化。人材をプロに送り込み、野球界全体の底上げも図る。日本野球連盟に加盟を申請する予定で都市対抗野球などの出場も狙う。

パーソナルジムを手掛ける「ベゼル」(大阪市)が新規事業として開設し、院生は35人程度を想定。民間企業の事業としては全国的にも珍しいという。

 監督には福岡ダイエー(現福岡ソフトバンク)などでプレーし、母校の宮崎日大高を率いて2015年夏の甲子園に出場した榊原聡一郎氏が就任する。投手コーチは大分・楊志館高出身で元福岡ソフトバンクの川口容資氏。元福岡ソフトバンクコーチの島田誠氏も不定期で指導する。

 練習は火−金曜で同県の別府市民球場を使う方向で調整中。昼に練習を行い、監督、コーチからプロ時代の悩みなど実体験を聞き、心構えも学ぶ。週末は県内外でクラブチームや大学と年間60試合程度を予定している。

 受講料や入学費などは検討中。院生には練習拠点に通える場所での居住を推奨する。生活費は自己負担で練習後のアルバイトなどは可能。11月以降に説明会とトライアウトを実施する。2年制と3年制のコースを設け、4年目以降の参加も相談に応じる。プロを断念した院生には野球部を持つ企業などへの就職もサポートするという。

 同県の津久見高野球部出身で学院本部長に就任予定の水戸一真さん(43)は「プロになれるのはほんの一握り。諦める前に才能を開花させ、プロに挑戦するための場所にしたい」と話している。