先発で5回2失点の力投。リーグの高卒新人左腕ではドラフト制後初となる初登板初勝利はならなかったが、再三のピンチに屈しなかった。ロッテ佐々木朗やヤクルト奥川より早いデビューで、中嶋監督代行は「今の段階であそこまで投げられるというのは、ちゃんとした戦力」とその実力を認めた。

初回1死一、二塁。気合のこもった147キロ快速球に楽天浅村のバットが、豪快に空を切った。「次につながる。自信になった球でした」。4回2死二塁で小郷の打球を止めにいって左足に当て、一、二塁間を抜ける不運な当たりで勝ち越された。試合を作っても勝敗はつかず「甘いところがある。そこを直していければ球数少なくアウトを取れる」と胸に刻んだ。