RRF(守備得点)〜2019 1000イニングあたり

小坂 22.9
源田 16.8
坂本 10.9
久慈 2.0
京田 4.8

京田さんは劣化版の久慈と言われてますが、久慈よりはほんの少し数字がいいですね。
但し、久慈は晩年の成績や、野外で不利な甲子園も指標に含まれてますから、それを考慮すれば実力は久慈が上でしょうか。
野外球場で圧倒的数字を残している小坂は化け物ですが、坂本も凄いですね。高卒でまだ下手だった頃から、腰痛に苦しんでいる近年の成績が含まれ、尚かつあの圧倒的な打力ですから。球史に残るショートとは彼らのことを言うのでしょう。
そう考えると、大卒即戦力で入ってきた京田さんの指標には、全盛期の数字しか含まれてませんから、守備の人としても幾分もの足りないですね。

打撃では通算OPS.650の久慈の方が京田さんよりやや上です。記憶が薄らいでますが、久慈は繋ぎの渋い打者、職人という印象でした。
低OPSにも関わらず、マン振り長打狙いで繋ぎのバッティングをまるでしない京田さんと比べますと、OPSの差以上に京田さんの貢献度は低そうです。
数字だけ見ますと、京田さんは劣化版の久慈そのものですが、記録と記憶を精査して、その内容や姿勢に言及させてもらいますと、「劣化版」という表現ですら、日陰に徹し、チームを支えてきた久慈への失礼にあたるのではないかと思えてきました。

京田さんの評価としましては、そこそこのショートの守備力と、恵まれた体から繰り出される情けない打撃という意味において、やはり鳥越が思い出されます。
但し、鳥越は京田さんと違ってスター扱いされてませんでしたし、フルスタなんて選手でもありません。
実力に対して人気・評価・起用法に10倍のレバレッジがかかった鳥越。これが京田さんなのではないでしょうか。