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オンライン教育後進国・日本へのヒント? 中南米「野球アカデミー」新たな文武両道の形

>「自分の人生に対してプランを持たなければならない。組織の中で生きるには、規則が必要だ。髪型を清潔に整え、制服をしっかり着る。そういう生活を送ることを選手自身が選び、実行していく。
そうしてファーストクラスの人間になり、将来のチャンスをつかみとっていく。勉強や野球に取り組む中で自立した人間になり、ネクストレベルに挑戦しようというのがこのアカデミーのメッセージだ」

オンラインでの学習だけでなく、野球でも合理的に上達を目指していく。例えば選手たちは肩の可動域により、適性ポジションを判断される。キャッチボールでは12オンスの球を使用し(通常の球は5オンス)、自分に合った投球フォームを身につけていく。
アメリカでメジャーリーガーも通う施設「ドライブラインベースボール」などで、最先端の練習法として行われるメニューだ。

生徒たちは限られた時間の中、2つの道で合理的に努力しながら自分の可能性を広げていく。スチューデント・アスリートにとって、勉強もスポーツも自身の人生を切り開くツールという位置づけだ。両方に取り組むことで、相乗効果が出るとペドロは語る。

「うちの生徒たちは野球を通じてカレッジに行くことができる。野球をすることで、自分にとってアドバンテージを得られるとわかっているんだ。カレッジに行けば、将来に向けてよりよい準備ができる。
MLBに行くにしろ、プエルトリコの高校を出てからドラフトで指名されても契約金は100万ドルくらいだが、カレッジで力を蓄えれば契約金を3、4倍多くもらうことができる。しっかり教育を受けることで、人生のチャンスが増えていく」

昨今、日本では部活のあり方が見直されているが、勉強もスポーツも人生の可能性を広げる手段だ。どちらかに絞るのではなく、2つの道に取り組むことでチャンスが増えていく。
野球漬けの高校生が「野球バカ」というレッテルを貼られる一方、「野球をすることがアドバンテージになる」という考え方の人々が海の向こうにはいる。若者たちにとって、どちらが将来の可能性を広げるかは一目瞭然だろう。