https://news.yahoo.co.jp/articles/078ca5808614ba69b1787d0a0c8646c262cfa4c8
「集客前提」はもう通用しない DeNA球団を黒字化させた池田純さんに聞く経営

>プロ野球の試合中継に伴う放映権料は、1球団ごとに20億〜30億円くらい。一方、選手の総年俸は外国人も含めて平均で30億円程度に上る。集客を当て込んだ収支構造を変えられなければ、経営はどう考えても成り立たない。劇的な変革を求められている。どうすればいいのか。

 例えば、多くの球団のキャンプ地であり、感染者も少ない宮崎県を「野球県」と位置付ける。全球団の選手らを宮崎県に集めて隔離し、1カ月後にプロ野球を開幕させる。
その上で日本野球機構(NPB)自らが放映権を持ち、インターネットを使って月額千円で配信したらどうだろう。
 プロスポーツがすべて止まっている今、多くの人が観戦するに違いない。仮に日本の世帯数の5分の1に当たる1千万世帯が加入すれば、売り上げは月100億円だ。さらにNPB自らが通販サイトを立ち上げ、「家飲みセット」などを販売すれば売り上げはもっと伸びる。

 ネット上にバーチャルな観客席をつくれば、新たなエンターテインメント性を創出できるかもしれない。お客さんを楽しませることができれば、結果は返ってくる。消費者側は新しい試みに乗っかり、楽しみながら支えてほしい。

これからは「在宅型」のビジネスが鍵になるのは間違いない。在宅型のインフラを提供する会社と球団が提携したり、そうした会社が球団を買収したりしても面白い。