巨人は18日、事業本部所属で60代男性の嘱託職員が、新型コロナウイルスの感染
有無を判定するPCR検査で陽性となったことを発表した。球団のPRなどに使用
する写真の撮影を担当しており、チームが個人調整期間となった3月下旬以降は主
にジャイアンツ球場で業務を行っていた。

 最後に球場を訪れたのは9日。12日に発熱後は球場に一度も立ち寄らず、保健
所に確認したところ、球団内に濃厚接触者にあたる者はいないという。ただ、念の
ため、発熱までの7日間で「2〜3メートル以内で3分以上」の距離にいた職員7
人が自宅待機となった。監督やコーチ、選手、スタッフに至近距離での接触はなか
ったという。

 男性は12日に38・2度の発熱があり、自宅近くの医療機関での診断は「風
邪」。だが、その後も発熱が続き、16日に肺のCT検査を受けた結果、コロナ感
染の疑いがあるとしてPCR検査を実施したという。現在は熱が下がっているとい
う。

 巨人は開幕延期に伴い、3月26日から主力は個人調整に。若手らが2軍に合
流してジャイアンツ球場で練習した。その後、4月1日からは報道陣に取材自粛要
請を出し、選手やスタッフは不要不急の外出禁止に。同3日にはファームも個人調
整となった。

 7日に東京などに対する緊急事態宣言発令後はあらためて飲食店や繁華街への出
入りを強く禁止。ジャイアンツ球場での練習は午前と午後の2部制で、1〜3軍
で2勤1休のローテーションを組むなど、感染防止策を徹底していた。