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コロナで経営破綻危機も…!野球「独立リーグ」の深刻な現状

>四国アイランドリーグplusは、3月14日、今季の前期シーズンを4月11日に開幕すると発表した。当初、3月28日の開幕だったが2週間延期した。またルートインBCリーグも11日、前期シーズンを4月11日から開幕すると発表した。

ただし両リーグともに「新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、日程は変更となる場合がある」としている。すでに練習試合の中には中止になったものも出てきている。

独立リーグの観客動員は多くて1000人程度、普通は数百人台だ。NPBのようにスタジアムに大観衆が集まって感染が拡大するリスクはそれ程高くない。
だから試合を開催しても大きな問題はない様に思えるが、プロ野球の自粛ムードが独立リーグに波及すれば試合開催は困難になるだろう。

しかしそれ以上に憂慮されるのは「スポンサー」の問題だ。NPBでは試合の興行収益が売り上げに占める比率は大きいが、独立リーグではそれよりもスポンサー収益の方が大きい。

独立リーグの各球団は地域のスポンサーの理解と協力のもとに成立している。

今回の新型コロナウイルスのパンデミックによって経済活動が停滞すれば、スポンサーの支援が得られなくなる可能性がある。

独立リーグ球団の多くは何度も経営危機に瀕した過去を持っている。だから少数のスポンサーに依存するのではなく、数十社のスポンサードを得ている。なかには100社を超すスポンサーを持つ球団もある。
数社がスポンサーを降りても経営に響かない体質にはなっているが、今回のように日本全土の経済が萎縮するような事態になれば、独立リーグ各球団への影響は避けられない。

独立リーグの経営基盤はただでさえも脆弱だ。ルートインBCリーグでは昨年オフに福井球団が経営危機に瀕したが、新会社が継承する形で何とか存続できた。またクラウドファンディングで資金を集め、運営している球団もある。

新型コロナウイルス騒動が長引けばキャッシュフローが回らなくなる球団も出てくるだろう。