佐々木朗希の直球は圧倒的、4番にも通用/田村藤夫
https://www.nikkansports.com/m/baseball/column/analyst/news/202002180000610_m.html

これを見るために沖縄に来た。捕手のほぼ真後ろで、佐々木朗のストレートを体感する。すごかった。

テレビ映像、首脳陣の高評価で、期待値は相当高かったが、いいボールが来た時の威力はそれ以上に圧倒的だった。
伊良部のように足を高く上げ、剛速球を投げ込んでくる。佐々木朗の球筋を見ながら心の中で、今まで受けた投手、対戦した投手と比較していた。こんな球筋あったか? いや、なかったと思う。

ボールにバラつきが多く、しっかり投げられていたのは44球のうち7、8球。
これについてはしっかり指にかかっていたが、それ以外はリリースポイントが乱れ右下に外れるボールや、シュート回転するボールも目についた。
ただ、あの7、8球のボールがあれば、試合の正念場でも4番打者相手にストレートを要求できる。
たとえ打者がストレートに的を絞っていたとしても、あの威力なら勝負球として通用する。このボールをいかに続けるか。それが課題になる。

力をいれたフォームを初めて見たが、最後の最後まで体が開かず、ボールの出どころは見づらい投手だと感じた。
今は立ち投げだが、これから捕手を座らせると、制球するのは一段と難しくなる。
バランスの悪さが改善されれば、座らせても低めに決まる確率は上がっていく。