DeNA痛恨の犠打失敗、流れ戻しは困難/谷繁元信

初回の3点先制後の無死一、二塁も疑問が残る。伊藤光に強攻をさせた。考え方は十人十色で、選手
の力に委ねるのがペナントでのスタイルかもしれない。だが犠打で送って次の1点を狙う姿勢を示す
ことも短期決戦では大事だ。1〜5番まで個々の能力が高いため、戦術的に動きにくいが、打力の落
ちる6番以降はベンチが導くことも必要だ。

DeNAのミスを突いた阪神は終盤6連勝の勢いと捉えられがちだ。だが若手の確かな成長が見られる。
初回2死一、二塁で大山が初球の真ん中直球を見逃した。これまで、まず直球は振りに行くタイプ
だった。だが前のマルテが四球で歩き、相手バッテリーが変化球で様子を見ると踏んでのタイミン
グの取り方で考え方としては理解できる。打席の中での戦略性が感じられるようになってきた。

https://www.nikkansports.com/baseball/column/analyst/news/201910050001088.html