これはね、木田投手コーチや鶴岡選手兼任コーチの教育の賜物ですよ。
首脳陣もそういう計算ができているから、選手に具体的な指示ができるんです。
要するに「モヤは高めの球で誘って歩かせても構わない」。
三振してくれたら儲けもの、危ないと思ったら歩かせてもいい。
バッテリーはやりやすいと思うよ。フォアボールを出しても怒られないんだから。

オリックスの首脳陣(特にバッテリコーチの肩書を持つ人)に、こういう判断力があるかどうか。
言っちゃあなんですが、あるとは思えない。
せいぜい「外角低めに投げさせろ」それを言うのが関の山ですよ。

それからもう一つ。
8月4日の西武戦です。
先発の竹安が岡田にぶつけたら、どういう訳か鈴木郁洋バッテリーコーチが真っ先に突っかかっていったでしょう。
あのねえ、ハッキリ言ってこんなレベルの低いことをやっている場合じゃないでしょう。
仮に一塁ベースコーチの佐藤友亮が「わざとだろ!」と名指しでバッテリーコーチを怒鳴ったのならともかく、そういう様子もない。
(そもそも、佐藤友亮はそういうみっともないことはやりません。何しろインテリですからね。)

日刊スポーツの記事だと高山投手コーチも一緒に喧嘩してたみたいに書かれているけれど
映像を見る限りでは、わりと周囲をなだめるように見えたもんねえ。
もう知らない人も多いと思いますが、高山さんは現役時代にシュートを武器にしていた時期があるのです。
シュートの扱い方の難しさを知っている人なので、「竹安の死球は申し訳ない」ということでしょうかねえ。

鈴木にしてみれば「先に当てたのはそっちだろう」という思いがあるのかもしれませんが
1回の裏、ニールが小田にぶつけた場面をよく考えてみて欲しい。
満塁の場面でインコースに投げたら、それが引っかかってふくらはぎにあたる死球になった訳でしょう。
ニールにしてみれば、ぶつける理由がないんです。
点を取られれば勝ち越されてしまう場面で、わざわざ押し出しの死球を与える投手がどこにいますか。
結局、バッテリーコーチはそういう状況認識、状況認識が甘すぎるんです。