プロ野球は、15日からセ、パ両リーグとも後半戦が始まる。セ2位タイで折り返したDeNAは、
アレックス・ラミレス監督(44)が巨人の独走を止める秘策として、主砲・筒香嘉智外野手(27)を2番で起用するプランを明かした。

また、本紙評論家の田淵幸一氏(72)と有藤通世氏(72)が、両リーグ後半戦の展望を語った。

「2番・筒香」――。横須賀市内の2軍施設で行われた全体練習に臨んだラミレス監督が9・5ゲーム差で首位の巨人を大逆転するための秘策をぶち上げた。

「全体の成績を見たら悪くないが、筒香のモチベーションを上げるためにも打順を替えようかと考えている。
2番か3番か。2番だと特長を生かすのにいいのかな」

プロ10年目、通算915試合に出場している主砲が、一度も務めたことのない2番。
今季は打率・284、17本塁打、43打点と役割を果たしているが、得点圏打率は・234にとどまる。
一方で、出塁率はリーグ4位の・405。この数字を生かすため「2番だと得点圏で打席に立つことが減るし、出塁すればその後の打者に打点を稼いでもらえる」と指揮官。
筒香を2番に据えた際の4番候補にはロペス、ソト、宮崎を挙げ、チームの得点力アップを期待した。

球宴に出場していた筒香は全体練習を免除され、静養に努めた。
ラミレス監督は前半戦最終戦となった10日のヤクルト戦前に主将と話し合いを持った。
その際、2番プランが浮かんだのだという。

「彼(筒香)はどういう役割でも自分の仕事をしてチームに貢献したいと言っていた。
4番の重責がなくなればリラックスして打てるのでは」。今季は巨人・坂本勇ら強打者を2番に据えるチームも多く、
メジャーでも大谷が所属するエンゼルスのトラウトが務めるなど、今や主流となりつつある。
勝負の後半戦で持ち前の重量打線を最大限に発揮し、巨人を脅かすべく、最適なオーダーを模索する。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/07/15/kiji/20190715s00001173122000c.html