廣岡達朗コラム「2019年、セ・リーグ順位予想」
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 落合という男は私も高く評価しているが、俺はこうして三冠王を獲ったという方法論を、もっと教えればいい。私は落合の次の高木守道監督時代に頼まれて中日の野手を教えたことがある。
そのとき、落合監督時代を知る選手に「落合からは、いいことを教わっただろう?」と聞いたところ、練習しろと言うだけで技術的には何も教えてくれなかったという。

落合監督の指導は古きよき昭和のやり方だ。もちろん私には落合の意図が分かる。
結局、体ができていなければ教えてもムダだということなのだ。その考えは間違っていない。しかし、具体的にこうやれと教えて、一生懸命やらせたほうが早いのだ。

 落合も中日をあれだけ勝たせたのだから、今度は弱いチームに行って、勝たせたほうがいい。その結果、プロ野球のレベルは上がっていく。

 いまの球界は即席のいい選手を球団が用意してくれれば勝てるという監督ばかりだ。考え方自体、楽なほうへと流されている。いい選手は、集めるのではなく、作るべきなのだ。