阪神・島本、完ぺき筒香斬り!通算10の0 ピンチで仁王立ち
[ 2019年4月25日 05:30 ]
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/04/25/kiji/20190425s00001173082000c.html

セ・リーグ 阪神3―1DeNA ( 2019年4月24日 横浜 )

 “小さな左腕”が日本の主砲をなで斬った。勝利をたぐり寄せたのは、9年目左腕・島
本だ。6回、3連打で1点差に詰め寄られ、なおも1死一、二塁のピンチ。防戦一方の中、
才木の後を受けてマウンドへ上がった。

 「気持ちで投げられたと思う」

 対峙(たいじ)したのは球界を代表するスラッガー・筒香だ。初球は2度、首を振っ
て投じた137キロのフォークで空振りを奪うと、2球目の144キロ直球で中飛。力で押
し込み大きなアウトを奪うと、宮崎も147キロ直球で二ゴロに封じた。完璧なリリー
フで、流れを引き寄せた大仕事。矢野監督も「成長していけると思うような場面の登
板で(成長できる)抑え方だったので申し分ない」と称賛した。

 痛快な“ジャイアントキリング”を成し遂げた。育成上がりの苦労人が封じたのは、
侍ジャパンでも4番を任される男。年俸も推定4億円と850万円では格が違う。実績、
経験、すべてで上回る相手を抑え込めたのは「ずっと自分のボールを投げられている」
という揺るぎなき自信があったから。これで今季、筒香を4打数無安打に封じている
だけでなく、通算でも10打数無安打と堂々の“キラー”ぶりを発揮する。