週刊ベースボールONLINE 岡田彰布のそらそうよ

 唐突ですが……小さいころのことを思い出していました。オヤジの影響で、物心ついたときから野球、野球の生活。オヤジからこんなことを言われた。
「本を読むな」。目を悪くするというのが理由やった。

 でも例外があった。オレの愛読書は「週刊ベースボール」やった。とにかく、むさぼり読んでいた。オヤジは「週ベ」だけは文句を言わなかった。掲載される選手名鑑、
オレはすべて暗記していたわ。○○高校出身、○○大学出身とか、特技とか、好きなタレントとか。とにかく選手の情報を週ベから得ていたもんよ。

 発刊されて何年経つのかと思ったら昨年が60周年とか。プロ野球の歴史=週刊ベースボールの歴史……。そんな野球少年が、早大時代、週ベの表紙となったり、阪神でも大きく扱ってもらった。
不思議よね。読む側から読まれる側になるとは。おまけに現在、コラムまで執筆させてもらい、読者の皆さんに読んでいただいているんやから。週ベを通じて、時代の流れを感じる次第です。

「そういうことで、今週もお願いします」と沖縄で編集担当のS君と対面。オレより20歳近く若いS君……。これも週ベの歴史のひとコマなんやろな。会ったのは阪神のキャンプ地・宜野座。
もちろん今週のテーマは「阪神」となる。オレは沖縄に入り、第3クールをビッシリとチェックした。もちろん矢野燿大新監督とも会った。特別、深い話をすることもなかったけど、落ち着いて、
自信と手応えがあるな……ということが、その表情から伝わってきた。

 しかし、ここで岡田チェックよ。監督目線でいくと・・・

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