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米大学の二刀流選手、NFL選択を表明 MLB球団との契約破棄

アメリカンフットボールと野球の二刀流選手である米オクラホマ大学のカイラー・マレーが11日、同国大リーグでプレーするのではなく、ナショナル・フットボール・リーグのQBになる夢を追求すると表明した。

野球では外野手としてプレーする21歳のマレーは、昨年のMLBドラフトでオークランド・アスレチックスから全体9位指名を受け、15日までにチームキャンプに参加する予定となっていた。

 全米大学フットボールでプレーし、年間最優秀選手に贈られる2018年のハイズマン賞も受賞したマレーは、野球選手として得るはずだった433万ドル(約4億8000万円)の契約を破棄し、自身の決意をツイッターで明らかにした。

「NFLのQBになるべく、信念を持ちながら全力で自分の人生と時間を費やしている」
「これまでの全人生において、アメフトに愛情と情熱を注いできた。自分はQBとしてプレーするために育てられた。史上最高のQBになって優勝するために、自分自身の100パーセントをささげることをとても楽しみにしている」

 4月25日に行われるNFLドラフトを見据え、マレーはインディアナポリスで26日から開始されるNFLスカウティングコンバインに参加する予定。ドラフトでは1巡目指名が確実視されており、契約金は2000万ドル(約22億円)〜3000万ドル(約33億円)に上るとみられている。

「間近に迫るNFLワークアウトとインタビューに関して準備を進めるために、集中トレーニングプログラムを開始したところだ」「今年のドラフトで自分がフランチャイズQBにふさわしい選手であることを、NFLのスカウトに証明していく機会を心待ちにしている」

 アスレチックスは先月ダラスでマレーと面会し、野球でのキャリアを歩むよう説得を試みていた。違約金は発生しない見通しだが、マレーの決心が変わった場合に備えて同選手の野球選手としての権利、資格は保持していくという。