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2020年東京五輪は「スタートです」DeNA岡村球団社長が語る新たな球団の在り方

>「横浜にも当然それがあって、近代日本を牽引してきた土地柄が色濃く反映されたベイスターズというものができてくる。
チームを応援したり、ハマスタでのイベントに参加したり。ベイスターズやハマスタを出発点として、生活や記憶を含めた個人史、家族史を豊かにできるんじゃないかと思うんです」

 日本での野球は約150年の長きにわたり、人々に親しまれてきた。すでに文化として根付いており、新たな市場開拓は困難にも思えるが、岡村氏は「文化としての価値を高めればいいんです」と言い切る。

「これからスポーツは個性や多様性の時代。サッカーもある、バスケットもあるという中で、文化として野球を伝承する場作りを、私たちはしているんです。バスケしかしない、サッカーしか見ない、という人でも、心のどこかにベイスターズがある。
学校給食として選手寮である青星寮の人気メニュー、青星寮カレーを提供したり、ベースボールキャップを無料配布したりすることで、ベイスターズを感じてもらえれば。
コアなファンで何十試合と見に来られる方もいる一方で、3年に1回くらいの試合観戦の方でも『あの時、筒香選手が最盛期で目の覚めるようなホームランを打ったよね』というのが、心に刻み込まれればいいと思うんです。

 市場が成熟していたとしても、野球が伝統的な文化としてより風格を増していけばいい。私たちは球団と横浜スタジアムを先人から引き継ぎ、お預かりして、次世代に引き継いでいくことを役目としています。
2000年代初頭に野球人気が低迷したと言われた時は、チームとファンの間をつなぐパイプが根詰まりを起こしていて、それぞれが持つエネルギーが上手く交流しなかったんだと思います。
ですが、互いのエネルギーが相互交流すれば、もっと大きく熱を高めていける。
そこで我々ができることは、子供たちへ給食やベースボールキャップを象徴する提供すること、ドキュメンタリー作品『FOR REAL』を公開してチームの真実の姿を見ていただくこと、
オリジナルビールを開発したり、野球ファン以外でも楽しめるグッズを販売するなど、両者間のパイプをメンテナンスし、より太くする作業なんですね」