巨人が内海と長野を放出、加速する「裸の王様」ジャイアンツ離れ
https://diamond.jp/articles/-/190493

> その背景には、読売巨人軍のビジネス哲学の欠如、将来展望の見通しの甘さが透けて見える。
> 「常勝軍団でなければならない」という大前提(古い思い込み)を、巨人は真剣に見つめ直した
> 経験があるだろうか。
> 「強いことがファンを惹きつける最大の要素である」「スーパースターの存在が人気の必須条件」、
> そして「巨人が中心にあってこそ日本のプロ野球は繁栄する」といった幻想は、かつての
> 隆盛の要因だったのは確かだが、今も通じる普遍的なビジネスモデルではない。
> そんな当たり前の時代認識を、巨人という球団は共有できていない。
> 例えば、まさに丸が好例だ。
> 広島に入団した当初、丸は飛びきりのスター選手ではなかった。
> 広島で育ち、ファンが丸を愛し、一体となって育てた「我らがヒーロー」だ。
> 阪神のように、「勝てなくても勝てなくても」熱烈に応援し続けるタイガース・ファンのような光景を、
> おそらく巨人は冷笑している。
> 勝者が敗者を見下すおごりを、巨人というチームは残念ながら持っている。
> もしかしたらファンも同じかもしれない。
> 巨人を愛することがどこか優越的な側に寄り添いたい自分の気持ちの表れだと気付き、
> そのことに自己嫌悪を抱き始めれば、巨人ファンを公言できない気持ちになる。
> まさに私自身、そうだった。
> そんな葛藤を振り捨て、「だって東京人だから巨人を応援するのは当たり前でしょう」と
> 言い切れない面倒さも、いまの巨人にはある。
> そんな微妙なファンの悩みを、巨人という球団は救ってくれていない。
> あるのは、勝利者であり続けることへの悲しいまでの執着。
> 敗者となってもファンとつながれる地平を歩む覚悟は見せることができない。