【阪神】掛布雅之氏、マルテに珍エール「ロサリオになるな」
2019年2月10日6時0分 スポーツ報知
https://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20190209-OHT1T50313.html

 背中の「31番」を喜ばせて―。阪神・掛布雅之オーナー付シニア・エグゼクティ
ブ・アドバイザー(SEA、63)が9日、沖縄・宜野座キャンプを訪れ、代名詞の
背番号31を継承した新外国人のジェフリー・マルテ内野手(27)=エンゼルス=
に独特の表現でエールを送った。

 大阪からの到着が昼過ぎとなり、マルテと顔を合わせる機会はなかった。それでも
報道陣とのやりとりは自然と後継者の話題に。「笑顔でシーズンを終わってもらえれ
ばうれしい。31番も喜ぶだろう。それが去年のロサリオみたいな形だと悲しい。そ
うは思いたくない」と、現役時代と2軍監督時代に背負った番号を擬人化。1年で見
限られた昨季の大砲・ロサリオのようにならないことを願った。

 一抹の不安はある。ゲスト解説を務めたスカイA(CS放送)のキャンプ中継でラ
ンチ特打のVTRをチェック。「右肩が下がるので、外のスライダーに対してどうだ
ろうか。インハイ、アウトローという対角線を使った外国人に対するセオリー通りの
攻めにどうだろうかと感じる」とコメントした。ただ、「実戦にならないと分からな
い。今、いい悪いと言うのは変。実戦に入ってから、どういう形で対応していくか」
と、囲み取材では現時点での評価は早急と強調した。

 マルテは、ランチ特打の53スイングで、今キャンプ最多の11本のサク越え。掛
布SEAが滞在中の11日の紅白戦出場を明言し、「すごい選手だったと聞いている。
まずは、お話して(どういう方か)知りたい」と対面を熱望。今度こそ本物の助っ人
として、「31番」を輝かせたい。(島尾 浩一郎)