2019.2.4 05:03
阪神・鳥谷、第1クールMVP!矢野監督「想像以上…挑戦する気持ち感じられる」
https://www.sanspo.com/baseball/news/20190204/tig19020405030008-n1.html

 阪神春季キャンプ(3日、沖縄・宜野座)MVPは鳥谷!! 阪神・矢野燿大監督
(50)は宜野座キャンプの第1クールを終え、最も目についた選手に鳥谷敬内野手
(37)を挙げた。遊撃奪回を目指し不退転の決意でフルメニューをこなした熱い姿
は、余すことなく指揮官に伝わった。若手に混じって汗するプロ16年目のベテラン
が、矢野虎を活性化させる。

 たきつけた競争に、誰よりも燃えていたのは鳥谷だった。矢野監督も気がつけば、
目で追っていたのは背番号1。遊撃奪回への並々ならぬ決意を改めて感じ取り、第1
クールの“MVP”に指名した。

 「やっぱり鳥谷は、すごく意識が高いなと。気持ちを表に出す選手ではないですけ
ど、1個1個のプレーを見ていると、すごくそういう風なことを感じます。内面から
すごく気持ちがあふれ出ているように、僕には感じました」

 敬服の言葉ばかりが口をついた。通算2000安打も達成した37歳。本来ならば
福留、糸井らとともにベテラン組で別調整を許される立場だが、今年は自ら志願して、
キャンプ初日からフルメニューに参戦している。

 この日もシートノックでは遊撃で5本ノーミス。センターへ抜けそうなゴロを横っ
跳びで捕球。泥だらけのユニホーム姿に、観客から大きな拍手が送られた。さらに才
木を打撃投手にしたフリー打撃で打席に立つと、22球で3本の安打性の鋭い打球を
はじき返した。この時期に投手の速球に対応するとは、異例の超速調整だった。

 「想像はしてたけど、想像よりも。挑戦する気持ちが1個1個の動きの中で、感じ
られる」と監督も驚くばかりの3日間。中日・井本スコアラーも「仕上がりも例年よ
り早い。この時期に打撃投手を打っているところは見たことがない」と驚きを隠せな
かった。