阪神鳥谷、ミャンマーで靴を届ける 来季へ発奮材料
[2018年11月21日4時53分]
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201811200000874.html

 今年も子供たちに靴と笑顔を−。阪神鳥谷敬内野手(37)が20日、今月上旬の2泊
4日ミャンマー訪問を振り返った。15年に発足した一般社団法人「レッドバード」の
理事を務めており、アジアの恵まれない地域の子供に靴を届ける活動を継続中。今オ
フもミャンマーの学校に約500足を届けた。今回は日本財団が推進する活動「HEROs
 ACTION」の一環で遊具の贈呈、野球教室にも参加。来季の遊撃再奪取へ決意を新
たにした。

 デコボコの道路に体が激しく揺らされる。早朝5時にミャンマーの都市ヤンゴンを出
発し、車で片道4時間30分。手を振り出迎えてくれた子供たちの笑顔を目にした瞬間、
疲れは吹き飛んだ。「靴が届くのを楽しみにしてくれていて、本当にうれしかった」。
鳥谷はそう言って優しく笑った。

 14年、フィリピン・マニラで野球教室に参加して知った。「子どもが靴を履いてい
ない。ここに必要なのはグラブじゃない」。以来、オフになると危険を承知の上で、
マニラのスラム街やタイ西部のメラ難民キャンプまで靴を届けていた。今回は約500
足を段ボール数箱に詰め込み、エイヤワディ地域にあるセイップニー小中学校を訪問
した。