2019.2.26 05:03
阪神・矢野監督、先輩・佐々木氏に懇願!望月に大魔神フォーク学ばせた
https://www.sanspo.com/baseball/news/20190226/tig19022605030003-n1.html

 阪神春季キャンプ(25日、沖縄・宜野座)習え、大魔神フォーク! 阪神・矢野
燿大監督(50)が25日、ブルペン投球を行っていた望月惇志投手(21)を引き
連れ、捕手の背後から視察していた日米通算381セーブの佐々木主浩氏(51)=
元横浜=への弟子入りを実現させた。「大魔神」は、指揮官にとって東北福祉大の1
年先輩。自ら懇願し、飛躍を願う望月に最強の武器を学ばせた。

 投げる手を止めさせ、一緒に懇願しに行った。矢野監督が、引き連れた望月と2人
で挟み込み、口説き落としたのは「大魔神」。大学時代の先輩にして、日本が誇る伝
説的クローザーである佐々木氏に、代名詞のフォークを望月に伝授してもらうよう頼
み込んだ。

 「先輩やし甘えさせてもらえたらなと思って。アドバイスをもらってからは多分は
すごく、本人の手応え的にも投げられていたし。今までとちょっと違うフォークにな
って。空振りが取れそうな感じになってた」

 ブルペンの片隅で「大魔神塾」が開講だ。39球まで投げていた望月に将が「教え
てもらうか?」と問うと「お願いします」と返ってきた。ともに佐々木氏のもとへ。
日米の打者の前に圧倒的な威圧感で立ちはだかってきた男も、柔和な表情で快諾した。

 白球を指で挟むような“あのしぐさ”で伝授が始まる。約3分間の指導後、望月は早
速、試した。3球ほどすっぽ抜けたが徐々に低めに集まり出す。6球目。黒土をえぐ
るワンバウンドが決まった。佐々木氏はネットの奥で、両手の指先を頭の上で合わせ
「○」のポーズ。大魔神フォーク、習得の瞬間だった。