阪神浜地、憲伸塾で宝刀のカットボール極意学ぶ
[2019年2月5日22時33分]
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201902050000982.html

 阪神3年目右腕の浜地真澄投手(20)が、沖縄・宜野座キャンプ第2クール初日の5
日、視察に訪れた元中日エースで日米125勝右腕の川上憲伸氏(43=野球評論家)か
ら、宝刀カットボールの極意を教わった。矢野燿大監督(50)が中日OBの縁もあって
急きょ実現した“憲伸塾”。この日宜野座を訪れた山本昌氏(53)や山崎武司氏(50)
も才木や大山ら若虎の指導を買って出るなど、矢野監督ならではの“竜の輪”を生かし
て戦力アップだ。

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 浜地の視線の先には、動画で何度も見てきた元中日の川上氏がいた。今がチャンス。
狙い澄ましたタイミングで、自ら声を掛けた。

 「誰からとかではなく、自分で。めったに聞けない機会ですし、聞きたいこともあ
った。カットボールを得意にされていましたし、YouTubeでよく見ていたので、どう
やって投げるのかを教えてもらった」

 カットボールは川上氏がプロで一時代を築いた代名詞。驚いたのは指揮官だ。「憲
伸が来てくれたらカットボール…。浜地がいいなと思っていたら、先に行っていて『
オーッ』と思った」。自主性を重んじて臨む監督1年目。1軍経験のない20歳右腕が、
元中日エースで日米125勝のレジェンドに極意を質問している。以心伝心のように浜
地が自ら考え、臆せずに動いたことに心を躍らせた。