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 「イメージとしてはヨガ的な要素だったりとか、重りを持ってトレーニングという
よりも自分の体重をかけながら、呼吸と合わせてしっかり可動域を広げたりとかとい
うトレーニングが多い」

 大阪桐蔭高時代やプロ入り直後は、ダイナミックなフォームが特長だった。だが、
「気がつかないうちに制限がかかってきていた」。勤続疲労もあって可動域が狭くな
り、制球難の原因になっていた−というワケ。ヨガはプロ野球界でもトレーニングに
取り入れている選手が多数おり、体幹を鍛え、柔軟性を高める効果がある。数十種類
ものメニューをこなしている藤浪自身も、すでに変化を感じていた。

 「テークバックのときとか、可動域が出やすくなったかな。本来の自分の可動域に
なるようにという実感はあります」

 プロ7年目を迎える2019年は、FA移籍でオリックスから通算74勝の西と、
中日で昨季13勝をあげたガルシアが加わる。メッセンジャーや昨季チームで日本人
最多の7勝を挙げた岩貞、小野がいることを思えば、必死になって開幕ローテの一角
を奪いにいかなければいけない立場。だが、5、6番手で滑り込むつもりはない。

 「変わったなというより『藤浪いいな』って思ってもらえるようにできたらなと思
っています」