ここ3年は若手の台頭などで登板機会に恵まれなかったが、今季は5月22日の西武戦で618日ぶりの復活星を記録。お立ち台でファンの声援に声を詰まらせ、涙を流した。
「真っ先に思い出すのはあの試合ですね。ファンのありがたみを心の底から感じた。本当に忘れられない試合となりました」。感謝の思いとともに、最も記憶に残る試合として胸に深く刻んだ。

真摯(しんし)に野球に取り組む姿勢も、若手の手本だった。千賀とともに次期エース候補に挙げられる東浜は「常にチームのことを考え、絶対に言い訳をしない。
僕の目標とするスタイルです」と話すなど、目に見えない部分でも計り知れない功績を残した。

今後に関しては「まずはゆっくりしたい」と話すなど未定で、現時点では引退会見を開く予定はない。
口数は少なく、背中で引っ張るタイプだった生きざまそのままに、一時代を築いた遅咲きの「エース」がひっそりとマウンドを去る。

◆摂津正(せっつ・ただし)1982年6月1日生まれ。秋田市出身。秋田経法大付高(現明桜高)で2000年の選抜大会に出場。
JR東日本東北からドラフト5位で09年に入団し、1年目に70試合に登板して新人王。10年も71試合に登板し、2年連続で最優秀中継ぎのタイトルを獲得。
先発転向した11年から5年連続2桁勝利を挙げ、17勝5敗で最多勝と勝率1位の投手2冠に輝いた12年は沢村賞。181センチ、93キロ。右投げ右打ち。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181230-00010000-nishispo-base
12/30(日) 2:30配信

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/11/04/jpeg/20181104s00001173082000p_thum.jpg

http://npb.jp/bis/players/91995118.html
成績