大補強で若手軽視 巨人の“1年生”が炭谷の人的補償で狙われる

 プロテクトリストからは、実績のあるベテランの大竹(35)、先日の契約更改交渉でブルペンの惨状を訴えた中堅の田原(29)、若手ではドラフト1位入団で3年目の桜井(25)、2年目左腕の池田(26)あたりが外されているとみられる。

 かつて巨人のリストを見たことがあるパ球団の編成担当者が声を潜めてこう言った。

「原巨人のリストはいたってオーソドックス。取られないことを想定して、年俸が億単位のベテラン選手をあえて外すなんて報道に出たりしたけど、実際は何もサプライズはなく、年齢と実績順に上からプロテクトしていた印象。
その分、若手が守られていなかった。せめて1年目を終えたばかりの新人はリストに入れるものですが、巨人はベテランを手厚く守り、若手に関しては流出やむなし、という感じでした」

 実際、2014年に巨人がFAで相川を獲得した際には、高卒1年目を終えたばかりの奥村(当時19歳)が人的補償でヤクルトに流出。
奥村は13年のドラフト4位で入団し、二軍で86試合に出場して、当時の二軍首脳陣が「将来が楽しみ」と期待をかけていた。そんな1年目の奥村を28人のリストから外した事実はアマ球界にも衝撃を与え、巨人のやり方に批判の声が挙がった。

 今回、1年生でプロテクトされそうなのは、ドラフト1位の鍬原(22)と大城(25)の2人くらい。2位で入団した岸田(22)は若手有望株の捕手だが、リスト漏れの可能性がある。またも新人が流出する事態になれば、アマ球界の巨人離れが加速しそうだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181208-00000028-nkgendai-base