こんなの泣くしかないわ
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 ――少し寂しくなる

 栗山:信じられないですよね。アサとかギンのロッカー見て、奇麗なのを見たら信じられないですもん。雄星も何もない。信じられない。

 ――そんな光景を毎年見てきた

 栗山:先輩(の移籍)とかは何も思わなかったですけど、後輩のこういうのを見ると…。特に野手の後輩が自ら望んで出て行く形は初めてなんでね。

 ――炭谷は栗山に対して特別な思いがあったようだが

 栗山:らしいですね。お互いに何も言ってないです。それはもうアサも一緒ですけど…涙出ちゃうじゃないですか。そんなん言いだしたら。(FAは)そういうもんだと思っている。

 ――『お世話になりました』もなかった

 栗山:それはあります。それ以上はないです。『頑張れよ』まで。それ以上言いだしたら寂しい気持ちになるでしょう。

 ――そういう方向に持っていかない

 栗山:そこは何か…ケジメをつけるところではないのかなと。改めてそういうことをしちゃうと、ホント寂しいじゃないですか。
でも逆に出て行く方が寂しいんじゃないですか? 一人で荷物をまとめて。自分の中に二面、三面ある勝負師としての部分と本音は違うじゃないですか。

 ――そうなんだ

 栗山:だから大人なんですよ、アイツらは。気持ちのどこかで折り合いをつけて…。ボクは出たことがないから。だから頼もしく感じる部分もあるし、寂しいと思う気持ちもある。でも、それがプロ野球の世界なんですよね。

 ひと通り胸の内を語った栗山は、自身の西武17年間を振り返り改めて
「本当にこれはタイミングかもしれませんね。
ボクは振り返っても出るタイミングがなかったですもん。年度別にずーっと振り返ってみても『ここやったな』と思うところがなかった。だから、いろいろ考えさせられますね」と初めて実感する後輩野手のFA移籍に感傷的になっていた。