近年、データ野球の世界は急激に進化している。日本球界では、福岡ソフトバンクホークスがこれらデータ野球では最先端を走っている。
IT企業のライブリッツ株式会社と提携し、同社が開発した「野球選手AIトラッキングシステムFastmotion」(以下、選手AI)を2018年から導入している。

選手たちは個人のタブレットやスマホからデータにアクセス可能。試合中に端末を持ち込むことは禁止されているので、主に試合後に確認しているという。

「実はどの選手がどのデータにどのタイミングでアクセスしたかもわかるんです。中には夜遅くまでデータをチェックしている選手がいる。そういう選手には、
少しはお役に立てているのかな、と思います」(村澤社長)

 首脳陣やデータ分析を担当する「チーム戦略室」には、より詳細なデータが提供されている。どのデータを提供するかはホークスからの要望を元に決定。
理由は「すべてのデータを選手に提供しても混乱するので、球団としてどのデータを重視しどのように見せるかを決める必要がある」(村澤社長)からだ。

https://www.news-postseven.com/archives/20181129_810940.html