2018.10.24 05:04
熱血始動!阪神・矢野監督、鳥谷から遊撃再挑戦直訴 対話重視、いきなり面談
https://www.sanspo.com/baseball/news/20181024/tig18102405040001-n1.html

 阪神秋季練習(23日、甲子園)ベテラン再生へ、熱血始動や! 阪神の秋季練習
が23日、甲子園で始まった。矢野燿大新監督(49)は練習前、クラブハウス内で
鳥谷敬内野手(37)と面談。対話の重要性を訴える新指揮官の熱意に、不遇の3年
間を味わったベテランが遊撃再挑戦を直訴した。

 背番号「88」が現れると、甲子園の空気が一気に張り詰めた。屈辱にまみれた虎
が激動の監督交代の末に、ついに再出発。重責と期待を胸に船出した矢野新監督だが、
グラウンドの土を踏む前に“初仕事”を終えていた。

 「トリ(鳥谷)としたら『ショートをやりたい』と。『ショートの動きから三塁は
いきやすい』という話は。トリ自身も、思うようにいかなかったシーズンやと思うし、
トリ自身が一番何をどうしたいか、っていうのが俺は大事やと思う」

 秋季練習開始の午前10時半に合わせ、福留、藤川らベテラン陣にもクラブハウス
にくるよう伝えた。前を向く大切さ。そして、自分の歴史は自分で作れること。17
年ぶりの最下位という屈辱から出発する来季に向け、ナインに訴えた。中でも誰より
も目に見えない“壁”を取っ払おうとしたのが鳥谷だった。

 練習前のクラブハウスで、2人で膝をつき合わせた。ともに2005年のリーグ優
勝を味わったVメンバー。打順も、守備位置も、すべて失った3年間を鳥谷はどう受
け止めていたのか。このまま路頭に迷わせたままではいけない。だから呼んだ。新将
の思いに、鳥谷は「ショートの練習をもう1回させてもらいます」と、胸に秘めてき
た思いを訴えた。