「これじゃあ、外れ1位候補ばっかりになっちゃうよ」。セ・パ両リーグのスカウトからそんな愚痴がこぼれている。

東洋大のドラフト1位候補で最速159キロ右腕の甲斐野央投手は9日、東都大学秋季リーグ・駒大戦で1−1の8回途中から登板したが、2安打1失点でサヨナラ負けを喫した。
「カウントを悪くして腕が振れなかった。最後は外の真っすぐが中に入ってしまった・・・」
9月27、28日の中大戦ではピンチの場面で投入されたが、いずれも勝ち越し打を許すなど火消しに失敗。肝心な場面で甘く入る制球をプロは見逃してくれない。

同じくドラ1候補で先発の梅津晃大投手(動画)は今季最長となる7回2/3を投げ1失点と好投したが、いまだ同リーグ初白星を挙げられないままだ。187センチ、77キロの体格を誇り、抜群の潜在能力を示すが、1年時からいまだに東都で勝ち星なし。
パ・リーグ球団幹部は「2部でもほとんど投げてなかった。ホントに白星なしで1位指名されたらある意味で伝説だな」と妙な感心の仕方。

エースの上茶谷大河投手も好不調の波が激しく、春までの高評価に見合った投球を披露しているとは言い難い。