巨人、危険な“先祖返り” 原新監督に全権委任と粛清人事

「危機的状況」との認識から山口オーナーが打開策に選んだのは、時計の針を戻すことだった。危険
な賭けではあるが、覇権奪回を至上命題として「実績、経験豊富な原さんに託した」。恥を忍んで呼
び戻す以上、全権を差し出す。「フロントとチームが一体となって立て直しが必要。原さんにはそう
した役割を期待している」。編成、采配、育成に至るまで“原色”で統一するため、粛清も着々と進
んでいる。

今季大化けの岡本を指導した田代2軍打撃コーチ。3軍立ち上げから携わり、今季はイースタン・
リーグ優勝に導いた川相2軍監督。いずれも確かな野球理論が“原路線”からはみ出す危険性があり
、電撃的な退団を招いた。

ドラフトの前に鹿取GM、岡崎スカウト部長も退任の方向。職分を明確にするためGM制の廃止も検
討される中、原監督の手足となって働く新たなスカウト部長には、東海大相模高、東海大を通じて監
督の後輩にあたり、堤GM時代にスカウト部を追われていた長谷川国利編成室長(56)が兼務する。

https://www.zakzak.co.jp/spo/news/181012/spo1810120001-n3.html