巨人「原新監督」で消えた「川相監督&中畑GM」暗闘の全舞台裏

「後任は、川相昌弘二軍監督が昇格。GMに前DeNA監督の中畑清。川相監督=中畑GMという体
制で来季はいく、という形で一度はゴーが出たんだが……」(球界事情通)

不振は編成部門の責任として、現職の鹿取義隆GMを解任。中畑新GMのもと、スカウト、国際部、
スコアラー部門などの改革をする手はずだったという。

川相監督については、山口オーナーは以前から高く評価しており、「3年前に原が退任し、由伸が就
任した際も“川相はどうか”と推していた。原監督時代、川相はヘッドとして阿部慎之助ら主力選手
をビシビシ叱るなど、山口さんの求める厳しい指導者という条件に合っていたからね。だが、3年前
はスター性を重視するナベツネさんの意向で由伸になったんだ」(前出のベテラン記者)

今季も川相二軍監督は、独走でイースタンリーグを制覇。その手腕もあり、ついに一軍監督かと思わ
れたが、わずか数日で、またも事態はひっくり返る。

「結局、“後任は原で一本化”と方針が変わったんです。3回目の就任は巨人ではこれまで例があり
ませんが、過去2回の就任期間12年間で、リーグ優勝7回、日本一が3回と実績は申し分ない。
チームの立て直しには最適だと思います」(スポーツ紙記者)

その裏には、切羽詰った球団の事情があった。「原監督時代、12年から14年にかけて3連覇を果
たしたのを最後に巨人は優勝していない。長期的な改革なんて悠長なことは言っていられず、短期間
で結果を出せる原さんを選んだということでしょう」(前同)

その結果、ハシゴを外された川相二軍監督は10月7日に退任を発表。その心中は察するに余りある。

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