阪神矢野監督きょう受諾か ギリギリ熟考し昼に返事
[2018年10月15日7時42分 ]
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201810150000113.html

 阪神の次期監督候補として就任要請を受けている矢野燿大2軍監督(49)が14日、
今日15日に諾否の結論を出すことを表明した。この日はフェニックス・リーグの指揮
を執っていた宮崎から緊急帰阪し、兵庫・西宮市内の球団事務所で2度目の交渉に臨ん
だ。終了後に「考えれば考えるほど難しい」と苦悩の胸中を明かしたが、前向きに検
討しているとみられる。11日の金本知憲監督(50)の辞任表明から3日後。編成作業
も滞っており、チームのために早々に決断する覚悟だ。

 阪神にとって、今日15日が運命の分かれ道になる。11日に金本監督が辞任表明して
3日。次期監督として前日13日に就任要請を受けていた矢野2軍監督は早朝からめまぐ
るしく動いた。午前7時台の飛行機で宮崎空港から伊丹空港へ。進路について家族らに
相談するため、緊急帰阪した。

 その後、球団事務所で揚塩球団社長と2日連続となる2度目の交渉へ。約1時間、会
談した後、スーツ姿で現れた同監督は「考えることが俺も多くて。(家族に相談して)
いろんな意見はあるし、いいも悪いも両方ある。大変な立場、仕事になるので、どっ
ちもあるのが正直なところ」と話した。まさに苦悩。胸中は揺れ動くが、言外にはチ
ームへの思いの強さもにじむ。

 矢野2軍監督は「考える時間も欲しい。あと、もう1つは球団やチームのことを考え
たら、時間もないから明日まで待ってほしいということ」と続けた。自ら返答期限を
設定し、踏ん切りをつける。球団には今日15日昼に結論の返事をすると伝えた。11日
に金本監督が電撃辞任。25日にドラフト会議が迫るなど、来季への戦力編成が滞って
いる現状を痛感するからだろう。

 「社長としては、もちろん早く返事をもらいたいのは俺にも分かっているけど、俺
のなかでどうしても最終決定というところまで…。どっちにしても、期限を決めない
と、決められない。経験がないことやから、考えれば考えるほど難しい部分も出てき
たりする」