藤川「うれしかったし…つらい」引退荒木に直球勝負
[2018年10月5日22時15分]
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201810050000904.html

<阪神1−6中日>◇5日◇甲子園
 阪神藤川球児投手(38)が、長年のライバルである中日荒木雅博内野手(41)との
対戦を感慨深げに振り返った。

 右肘の張りで9月24日に出場選手登録を抹消されていたが、この日から復帰。9回に
登板すると、今季限りで引退する荒木が1死から代打をコールされた。

 まだ引退を公表していない荒木だが、打席では笑顔。藤川も笑みを浮かべた。藤川
は代名詞の直球だけで勝負。

 荒木も分かっていた。ただしお互い全力だ。148キロ見逃し、146キロファウル、1
44キロファウルのあとの4球目、外角への147キロを遊ゴロに打たせた。

 スタンドと阪神ベンチに頭を下げた荒木に対し、藤川も笑顔で返した。チェンジに
なったあとも両サイドのベンチでアイコンタクトを交わした。

 「荒木さんにはよくやられました。打たれた記憶しかない。(荒木、井端の)アラ
イバコンビにはだいぶやられた。ここ3年くらいは対戦がなくラッキーと思っていまし
た。そういう中、自分のところで出てきてくれてうれしかったし、つらいです」。

 互いの全盛時に長年戦い、毎年のように優勝を争っていた。甲子園での対戦はこれ
が最後。13日にナゴヤドームで両軍の最終戦が予定されており、そこが荒木の引退試
合にもなる。