藤嶺藤沢・矢沢が14K!変化球主体の省エネピッチで4安打完封/南神奈川
https://www.sanspo.com/baseball/news/20180716/hig18071605030008-n1.html

第100回全国高校野球選手権大会南神奈川大会(15日、藤嶺藤沢3−0逗葉、藤沢八部)

 南神奈川大会2回戦(藤沢八部)で藤嶺藤沢は3−0で逗葉に勝利。
プロ注目の最速148キロ左腕、矢沢宏太投手(3年)が4安打14奪三振で完封勝利を飾った。

 「きょうは流れがつかめるまでは、どんどん思い切り投げていこうと思っていました。
先制点を取れてからは、打たせて取るピッチングを心がけて、少し抜いて投げることができました」

 最高気温が30度を超える暑さの中でも、9回を投げきった。
バックネット裏にはプロ6球団のスカウトが集結。西武スカウトのスピードガンでは144キロを計測した。

 昨年まで同校でOBコーチを務めた元西武の石井貴氏(46)から指導を受け、実力が開花した。
酷暑の中では、「スライダーは力を入れずに投げられるので」と変化球を中心に組み立て、14奪三振。二回二死満塁のピンチもスライダーで空振り三振に斬った。

 熱視線を送った阪神・吉野スカウトも「見てきたなかできょうが一番コントロールが良い。夏の初登板にしては上出来、身体能力も高い」と好評価した。

 中丸洋輔監督は「環境や人などでぶれることはない」と矢沢のポテンシャルの高さに目を細める。
プロ注目左腕は、状況に応じた頭脳的な投球とぶれない精神力で、夢の舞台を目指す。 (山下幸志朗)

矢沢 宏太(やざわ・こうた)
 2000(平成12)年8月2日生まれ、17歳。東京・町田市出身。6歳から町田リトルで野球を始める。
忠生中では町田シニアに所属。高校では1年の夏からベンチ入り。
最速148キロ。50メートルは5秒8。1メートル73、65キロ。左投げ左打ち。