「信子夫人の献身的な落合愛」である。巨人に移籍して3年目となる96年のシーズンオフ。巨人は清原和博を獲得。落合の去就は曖昧なままだった。
このとき、信子さんは落合とともに、読売新聞本社に行き、当時球団社長だった渡辺恒雄氏と会談している。この席上、新聞をにぎわせていた「解雇報道」に対して、信子さんはナベツネ氏と真っ向から対峙している。


社長さん、今回の解雇報道ですが、ひと言、言わせていただきます。本人に何も相談もなく、いきなり解雇はあんまりじゃないですか? 不祥事を起こしたわけじゃないのに。どんな会社だって最低一か月前に、通告するのが常識です。
『一心同体 愛と人生、成功のセオリー』(落合信子)

何と、信子夫人はナベツネ氏に「常識」を説いているのである。この剣幕にたじろいだのか、ナベツネさんが「今回の報道は、私も知らんかった」と弁明すると、信子さんの勢いはさらにパワーアップ。


新聞社の社長さんが報道を知らないなんて……。私も小さいながら会社を経営していますが、女の私でも会社で起きたことの責任は私にあると思っています。社長さんが、知らないではすまされないのではないですか?
『一心同体 愛と人生、成功のセオリー』(落合信子)

信子夫人は、「常識」に続いて、今度は「社長の心得」まで説いていたのだ! この間、落合はひと言も発しなかったという。これだけのタフ・ネゴシエイターが隣にいれば、確かにひと言も発する必要はないだろう。




アナルしょぼすぎw