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けん引するのは新人コンビ
 「島田もやっと、ここにきて思いきりのいい走塁になってきた。熊谷ほどの思いき
りがなかったし、スライディングも弱かったけど。16日の三盗なんか見事だった。
意識はどんどん浸透していると思う」
 
 矢野監督の口から名前が出た、ドラフト3位ルーキーの熊谷敬宥と4位の島田海吏
がけん引したといっても過言ではない。まず熊谷が5月中旬にリーグ断トツの20盗
塁を決めて1軍へ昇格すると、開幕を1軍で迎えながら4月初めに抹消された島田が
追い上げ、ついに1個差まで迫った。7月1日現在、熊谷20、島田19、さらに江
越大賀が15と阪神勢がリーグ上位を独占している。

 島田は言う。

 「熊谷の数字は、あまり気にしていません。逆に僕はまだまだ足りないと思います。
失敗も多いので」

 5月に入ってから量産できている要因は?

 「スライディングの強さですね。今はスピードを保ったまま滑れています」

 矢野監督が絶賛した三盗とは先月16日、中日戦の5回に板山祐太郎と決めた重盗。
三塁へ滑り込んだ島田も「多分アウトのタイミングだったのがセーフと言われた。自
信になりました」と振り返る。
 
 そして「技術以外でも、絶対に決めてやる!という気持ち。迷ったらダメですね。
成功している時は気持ちが強い。そこは追求していきたい」と語り、「一日でも早く
上で野球ができるように頑張ります!」と気持ちを新たにした。